Goin'にMy Way.

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音楽はもう共通言語じゃない

日本の音楽の話をする際に前提としてわかっておくべき点があるんじゃないのか?と感じたので書き出してみる。

 

これは業界の人間でもミュージシャンでも、音楽好きのブロガーとかでも共通することなんだけど、そもそも彼らは「音楽というものの捉え方は人によって千差万別である」ということをなんか忘れている気がする。

というか、音楽好きすぎて「音楽というものを別段意識して生活していない人たち」の感覚がわかんなくなってんじゃないかなと。

 

音楽ってラーメンとかカレーみたいに"嫌いな人は居ない"って思ってない?

うん、「嫌いです」って言う人は確かにあまりいないかもしれないけど、音楽好きの言う「音楽好きです」と、一般人の「音楽好きです」は天と地ほどに猛者があるということをハッキリと明言しとく。

学校でも音楽の授業があるし、テレビでもネットでもゲームでもレストランでも。意識はしていないけれども音楽って身の回りにあふれている。そういう意味では、一般人は音楽に"慣れて"はいる。ただ、それと能動的好きとは全く違う。

 

一般人は「なんかいい(自分の好みに合う)音楽無いかなぁ~」なんて微塵も思ってない。

テレビのせいかドウかは知らないけど、一般人の認識として、音楽とは「探して手に取る物」ではなく「何処からともなく勝手に流れてくるもの」であるということ。

音楽とはテレビやラジオ、ネットといったメディア媒体や、音楽が好きな友人などから流れてくるものなのだ。

誰かが探して、選定して、吟味して、余計なものは削って、適切なタイミングで誰かが投げてくれるものなのだ。

おそらく、殆どの日本人は自分の好みの音楽を知らない。そもそもどんな音楽があるかも知らないから。

どんなお肉が好きですか?と聞かれて、牛肉が好きです!とか鶏肉が好きです!と、殆どの人が言えるだろうけど、「○○産の××という品種で△△という部位なんだけど○○%くらいのサシが入っていて○○日熟成させたお肉かな。」って言う人はよっぽどじゃない限り居ない。

今の日本で「日本の音楽シーンは…」とか「音楽業界は衰退していてー」とか「洋楽が売れないのはなぜかー」とか言う人は、こういうことを言うヒト。

つまり、それだけ肉のことを理解していて、知識もあり、自身の好みも把握しているような人たちが、「なぜ日本の牛肉は売れないのか」とか考えてもしょうが無いわけ。普通の人達はそんなことを考えていないから。

 

音楽は嗜好品になりつつある。

今の肉の話じゃないけど、普通の人達にとって肉は食えればいい。腹が膨らめばいい。確かに美味しい肉を食べられるなら食べたいけど、そこに多くのお金を払ってまで食べたいかと言われるとそういうわけでもない。たまにはいいお肉を買ってみたりするけど、それを毎日、毎週と続けることは出来ないので、どこどこ産の牛肉が美味しいですよとか、どこそこの地鶏が美味しいですよとかいう情報は、興味はあるけど必要ではない。

今の音楽はそんな感じ。こだわり始めればどこまでもいけるけど、みんながみんなそれにこだわるわけじゃない。日本酒が好きな人も居れば焼酎が好きな人も居る。その日本酒だって大吟醸じゃないと嫌だっていう人もいるだろうし、米焼酎しか飲まないって人もいる。でも大半の人はビールやチューハイで十分なのだ。それも最近じゃ第三のビールとかでも良かったりする。そんな時代なんだよね。

 

音楽業界、というものは最早ニッチな世界である。

そう考えると、EXILEやアイドルやジャニーズなんて、世のニーズに十分応えている優良株といえる。彼らはビールなのだ。

そういう意味では、割と真剣な音楽の話をする場合は、そういうカテゴリーの話をしているんだ、という自覚というか認識をしてほしいなと思ったりする。

自分はものすごく好きで探求していくスタンスの趣味もあれば、程度味わえればいいや、っていう趣味もある。そこの温度差を自覚しているからこそ、そのシーンの活性化にはどうしたらいいのかを考えられるのであって、そこがすっぽぬけている議論に意味は無いなと思う。

わかっている人同士が、お互いしかわからない話を延々としているだけだから、それは。

 

 

なんてことをちょっと思ったりした。

人によって物事の捉え方、受け止め方は全く違う、という割とごくごく当たり前で人間生きてりゃそういうことに必ずぶち当たるだろう、という所を飛ばしているような気がしたので書いてみた。

まぁこれは映画でも小説でもゲームでもランバダでもそうなんだけどね。

 

本当のビールを飲んで欲しいけど第三のビールがすごい売れちゃうような状況で、商品が売れることを喜んでいいのか、このままではまずいと世間の価値観を変えていくべきなのか悩むジレンマ、みたいな。

 

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