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ワールドデストラクション レビュー

シナリオ加藤、音楽光田、キャラデザ田中、等の実力派の人材を集めて作られたSEGARPG。なにかとDSソフトを連発しているセガ。さぁ、一体どんなで気なのか…。


先に言っておきますと、これ、クリアしないで売っちゃいました…。いやだってね…、まぁ詳しいことは後述ということで。

触った感覚としては「逐一めんどくせー。」というのが感想。いろいろと評価できる点が多いんだけど、いかんせんエンカウント率の異常な高さと、テンポの悪い戦闘があいまって、逐一やる気をそがれるもったいない一本。
キャラに関しては、魅力的、かつ笑える素敵なメンバーで、非常に出来が良い感じ。DSということで、無理に3Dにせずドット絵で描いているのもいいと思います。基本的にフィールドは3D、キャラはドットというゼノギアスに非常に近い感じ。随所のカメラワークや演出等もゼノギアスに非常に似ているかな。ゼノギアス経験者なら結構懐かしい気分にさせてくれます。さすがに、アップ等になると厳しいところもあるけど、へたに汚い3Dにするよりはこっちの方が断然マシだと、個人的には思います。
で、肝心の戦闘。テンポさえよければ、まだ評価できる戦闘だったんだけどねぇ。簡単に説明すると、1ターンで出来る行動回数は、BPというものに左右されていて、攻撃や術を使うと1消費。アイテム使用、あるいは敵を倒す、必殺技を使うと残りBPに関わらずターン終了といった感じ。初期基本BPは2。士気の状態により±1。
攻撃には威力重視のブロウ、命中やヒット数重視のラッシュ、他に攻撃系の術と、補助系の術があります。ブロウには敵を浮かせたり気絶させたりといった効果が付いていて、浮かせたり気絶させたりすれば、強力な追撃が発動するといった具合。で、敵を浮かせたり気絶させる、クリティカル、10ヒットするとBPがそのつど+1され、1ターン中に6までBPをためることが出来れば必殺技が発動するという仕組み。このシステムに関しては、結構面白くて、ありがちなFF系のコマンドバトルよりもまだ楽しめます。
が、何回も言うけどテンポが非常に悪い。最初のうちは、どうしても2回、あるいは3回しか行動できないので、当然敵も1ターンで1体倒せず、敵の行動も比較的長いので、やっぱりテンポが悪い。で、それだけならともかく、エンカウント率がメチャ高いから、ちょっと長いダンジョンなんかだともうやる気がガクンと下がってしまうわけで。そのあたりは非常にもったいなかったかなぁと。戦闘のテンポかエンカウント率をもっと何とかするだけでもかなりまともになると思うので、非常に残念なところです。
で、各攻撃はカスタムが可能で、通常攻撃なら攻撃力か命中、術なら効果か消費SPをカスタム可能。まぁ、そこまではいいとして。ラッシュ攻撃はカスタムしていくと、1BPで最大3回のラッシュ攻撃を連結させることが可能。ただ、これがあまりにも強力すぎて、もうこればっかりを使うことに…。ブロウの威力がバカ高いならともかく、総合的に見るとラッシュの方がダメージ多いし、ブロウの気絶や浮かしの発動確立が中途半端に低いので余計にラッシュばかり使うことに。おまけに、必殺技発動条件であるBP稼ぎも、連結したラッシュを使えば簡単に必殺技を発動できるとか。その辺をもっと調節してくれればなぁと、ちょっと残念なところです。
んで、キャラの性能差ってのが激しすぎるのもマイナス点。このRPGは回復等が基本的に全体にかかるものなんだけど、トッピーの場合、蘇生+全体回復+高い回復量を誇るので必然的にコイツはパーティー入り。しかもラッシュの威力やヒット数が多め。リアはラッシュの威力、ヒット数がアホ。必然的にコイツもパーティー入り。主人公は固定だからどうしてもこのパーティーになってしまう…。そういう細かい調整がかなり不足。せっかく良い素材を持っているのに非常にもったいないです。ほんと、ちゃんとテストプレイやったのか?と思ってしまうわ。

ワールドデストラクションは、ゲーム、アニメ、漫画と色々なメディアで展開中ですが、ゲーム以外から入った人は要注意。キャラによっては全然違う人なのでその辺注意。とくにリアとトッピーは別モン。あとナジャの声優が違うので注意。


総評としては、ストーリー、キャラ等はいい物を持っているけど、ゲームとしてのシステム面の詰めが非常に甘いという、大変勿体ない作品に。ただ、そのゲーム面に目を瞑れる根性のある人ならあるいは…。
基本的な部分は悪くないと思うので、あとはそういった微調整をもっと詰めて欲しいなと思います。次があるかはしりませんが、次に期待w