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”使われる側”に足元を掬われる”使う側”

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 実際に上層部が「不正をやれ」と言っていなかったとしても、そうせざるを得ない状況を作っていたのなら彼らにも、いや彼らにこそ罪がある。

一番気になるのは「決して押しつける意図はない。隠蔽を行った者は非難されるべきだが、一方でそうした行為を許してしまったわれわれの体制にも問題がなかったのか、しっかり検証したい」と言っていること。

つまり「もしかしたら我々にもある程度非はあるかもしれないし、うんまぁ一応調べるつもりではあるよ」と言っていることだ。

まず自分たちが何をしてきたのかまるで理解していない上に、自分たちに非があると思っていない。自責の考え方がまるで出来ていない。その上検証”したい”という言い方で逃げており、”一応やろうとは思ってるよ、やれたらね”と言うような、いわゆる「行けたら行く」的な言い方でごまかして結局有耶無耶にしてしまおうという心づもりがはっきりと露呈していて腹が立つ。

 

 たとえば、40km先のとある場所に「1時間以内に着けよ?着かないとどうなるかわかってんだろうな?」と指定された場合どうするか。時間的に考えて公共交通機関や車を使うだろう。タイミングと地域によっては公共交通機関でも間に合わない。すると車に乗るしか無いわけだ。

そしてもし車で移動中に事故を起こして死者が出たとする。そうすると上層部はこう言うわけだ。「事故を起こしたのは本人だし、車を使えとも指示していない。」と。

 

 無茶苦茶な話だ。だが事実だ。事故を起こしたのはその本人であるし、車を使えという指示も残っていないのだから、責任はないと言い逃れられてしまっては誰も追求できない。だがこうなるのは状況的に見て蓋然であって指示をしていないとはいえ彼らに責任がないなどと誰が思うだろうか。

今回の件、内容の詳細はわからない。わからないがこういうことだ。

 

 現場の人間に不正をする理由はない。検査結果を隠蔽したり改ざんしたりした所で、一日の仕事量はそう変わらないし、給料だって変わらない。不良が出まくったとしても作っているのは検査員である彼らではないし、それが原因で納期におくれようが生産数が不足しようが彼らにとっては関係のないことだ。何故なら彼らの仕事は”検査をすること”だから。

じゃあなんでやってんのかと言えば、そうしなければいけない状況が存在するからだ。納期、コスト、生産数。そんなところだ。

納期は絶対厳守。だが1日は逆立ちしたって24時間しか無いし、人や設備を倍にしたり出来ないのであれば限られた時間で納めるしか無い。1時間や1日あたりの生産量は決まっている。

納期は守れ。人は増やせない、設備も増やせない、効率化して無駄を削れ。そして1個でも多く生産しろ。

そんなの無理だ。アホでもわかる。でもそれが上に通るわけがない。ならどうするか。削り削ってあの手この手でやり尽くした先には削っちゃいけないところを削るしかなくなる。その結果がこれだ。

そしてその状況を作り出したのは、現場の「出来ない」と言う声を無視し続けてきたのは紛れもなく経営陣だ。そういうことだ。

 

 

 まぁ、ガチで仕事が面倒くさくてサボりたくてしょうがないやつとか、俺には関係ないからどうでもいいや、と仕事をこなさないクズ人間も居るには居るが。

今回の件は何十年も前から行われている上に現場責任者までやってるそうじゃないか。こうなってしまうと、社内に紛れ込んだ一部のアホどものせいにはしきれんよなぁ?

 

 

 さて。何かとボロボロ崩壊し始めてる日本社会だけど、これからどうなるのかねぇ。

 

奴隷のしつけ方

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