アパートの更新をしたのであと二年はここにいいます。
まぁ途中でいなくなってもいいんだけどさ。せっかく更新料払ったのに、出て行くのにまた余計なお金払うのもなんだしさ。
やっぱりニイガタがいいんだよね。うん。僕は東京に負けたのさ。もともと都会なんてだいっきらいだった。そもそもここに来たのが間違いだった。のかもしれない。
別にニイガタに帰ったからといって、もともと友達もいないような人間だったから生活に劇的な変化はない。きっとニイガタに帰ったとしても、部屋に引きこもってゲームしたりとか本読んだりとか、根暗でヒッキーな生活をするんだ。新潟に帰ったからといって友達と毎晩遊びまわるようなそんな人間じゃないことぐらい百も承知だ。どうせ根暗でヒッキーなキモオタだ。
でも。ニイガタっていう土地に居たいんだよね。その空気を吸っていたいんだ。
なんにもなくて。夜は真っ暗だし、街に人はいないし、アニメはやってないし、雪は降るし、車がないと何も出来ないしで、とてもすみやすい町とはいいがたい。埼玉や東京、神奈川と比べるとそりゃ不便なことも多いし、給料だって少ないけれども。それでも。
帰りたい。新潟に。
ここはなんだか疎外感を感じるんだ。町全体が自分を無視している気がするんだ。
新潟なら。たとえ新潟県民が、地元の友達が自分を無視したとしても、山や川や田んぼはおれを無視したりしない。そんな気がするんだ。
あと二年。借金返してちょうど落ち着くくらいだと思う。ちょうどいいくらいだと思う。東京に6年。十分でしょ。所詮平々凡々の僕は田舎で平々凡々な生き方と死に方をする。
