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ウォッチドッグス レビュー

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 今更PS3時代のゲームの話をしてもしょうがないんだが、俺にとっては現在進行系なので今記事を書くのだよ。

あ、Steam版は日本語吹き替えがないからもし買うならPS版を買うといいぞ。

 

 

ハッキングという要素を取り入れたクライムアクションゲーム

主軸はどちらかと言うとメタルギアのようなステルス寄りなゲームシステムで、コソコソ隠れて侵入し、監視カメラなどをハッキングして中の様子を覗き見て、バレないように侵入したりバレないように敵を倒したりして、最後にはコソコソ逃げるゲーム。

 

ただあくまでそれはセオリーというか「基本的には」というやり方であって、正面から突撃してドンパチの末に全員皆殺しでもいいので隠れんぼに飽きたら皆殺しコースに移行することもできる。ステルスゲーが苦手な自分には助かるシステムだ。

 

全体的に難易度は高めで特に警察の追跡に関しては他のどのクライムアクションゲームよりも高い難易度であることは間違いない。自分は途中からイージーにした。それでも大変だったが。

一般的なクライムアクションゲームなら上手くやれば数回曲がり角をジグザグに曲がったくらいで警察を巻くことが出来るのだがウォッチドッグスはそうは問屋が卸さない。

まず大通り…というか普通に車が走ってる道を走っている間はどう頑張っても逃げ切れない。路地や建物などに入り警察が完全にこちらを見失って初めて追跡から捜索モードに切り替わるわけだがこれがとにかく難しい。

パトカーは速くて運転もくっそうまくてどんなに引き離しても一瞬で追いつかれるし、行く手を阻むブロックがとにかくうますぎる。目も良いためちょっと曲がった程度じゃこちらを見失わない。

まじでカーチェイスが死ぬほど難しい。そんなゲームだった。

 

 

ストーリーは終始鬱でハッピーエンドもない。上記のこともあり主人公同様プレイヤーも死ぬ思いでなんとかことの真相に辿り着いたというのに事の真相は「こんなことの為に…」という内容。まぁそれはそれで僕は面白いと感じたが。

ゲーム部分が大変すぎるためストーリーが頭から抜けがち。正直もう一度ストーリー部分だけを見直したい。

ゲーム内のコレクタブル要素ではストーリーを保管する音声データが手に入るので、他のミニゲームはやらなくてもいいがこれだけは集めた方がいい要素。

例えばこれを集めたか集めなかったかで、主人公の姪を殺した実行犯を最終的に始末するかしないか判断が大きく変わることだろう。

ストーリー上ではそこまで大きくは語られないが、シカゴという街と市長、街を管理するctOS、システムの開発元であるブルーム、ハッカー集団デッドセック、街のギャング、ハッカーチンピラである主人公、そして裏社会のボス。こういった要素が一見そこまで大きなつながりがあるようには見えないが実は裏でこうなっていたからこうなったんだというストーリーも垣間見れるので、ストーリー面に関しては今までやってきたクライムアクションゲームの中ではトップクラスの出来で個人的にはこの作品で一番気に入っている部分である。

ボリュームもなかなかのものでメインストーリーだけでここまでボリュームがあるクライムアクションゲームもなかなかないんじゃなかろうか。

 

 

 

だが悪い面も多々あり手放しではおすすめできない。

上記のカーチェイスのこともその1つだ。なるべく警察にバレたくはないのだが、そのへんで車を奪っただけでいとも簡単に通報され警察に追われる羽目になる。

振り切るのが非常に大変なので車にそう簡単に乗れない。その辺に駐車してある車を見つけるか、何故か妙に遠くに配置されるカーデリバリーを頼むかのどちらかだ。

だがこのゲームは徒歩中に通行人をハッキングすることでしか現金を得る手段がないため車移動ばかりしていると金欠になる。サブミッションや曲集めもこのハッキングから発生フラグが生じるため、そういった要素が重なって結局徒歩移動を余儀なくされる時間が増えていく。

幸いこのゲームのマップはさほど大きくはないので案外なんとかはなるが正直面倒くさいことには変わりがない。

 

そしてオンライン要素。うざいし面倒くさいし時間かかるしこっちのやってることを中断して強制的に入ってくるしで本当にうざい。

オンラインプレイ成果によるアンロック要素もあるのだが、自分はこれがとにかくうざすぎて最終的にはオフラインにした。

一番たちが悪いのはオンラインハッキングだ。仕掛けるほうが圧倒的に有利なので仕掛ける分には別にいいのだが問題なのは仕掛けられたときだ。

こちらがなにかしていても強制的にそれを中断されハッキングゲームが始まる。しかもこのゲームは時間がかかる上に仕掛けられたがわがほぼ確実に負けるって言っても過言じゃないくらい仕掛けられたがわが不利なゲームだ。

まぁ一応対策はあってハッキングするためには一度対象に近づかなければいけないので、路地や袋小路や建物内に逃げ込み近づいてきたやつを撃ち殺すことによる侵入前防衛。これが一番はやく終わるし敵もどいつだかわかりやすい。だが常にそんなところが近くにあるとは限らない。

侵入されてしまった場合範囲が一番小さくなるまではどうせ同頑張っても見つからないので動き回るだけ無駄。中心に立って周囲をしっかり観察しNPCが取らない動きを取っているやつを見つけ出せ。ハッキング側は必ず隠れる。大体車の中に潜むか鉄道等の高いところに居る。範囲が一番小さくなったら周囲の車をグレネードで全部吹っ飛ばす。運が良ければこれで殺せる。車に居なければあとは高いところだ。それで見つからなかったらもう見つからない諦めろ。

 

 

他にも悪いところはあってミッションをクリアする道筋が実は特定のルート一本しか無い場合が多々あるということ。

例えばビルの上に目標があるがそこへ直接行けば良いのか監視カメラで見ればそれで良いのかまたは他の方法があるのか、ということを数分の制限時間の中で見つけなければいけなかったりする。解は1つしか無い。オープンワールドで無限に見える可能性の中からたった一本の解を見つけ出すのは結構骨だ。

メインストーリーでも特定のルートややり方や進め方をノーヒントの中何度も死にながら探していかなければいけない場面もちょくちょくありゲーム自体のストレスは案外高い。オープンワールドゲームって死にゲーなんでしたっけ?

 

ステルスゲーだがメタルギアと違って敵の目がとんでもなく良い。そりゃ遠ければ発見まで多少の猶予はあるが視線が通れば速攻でバレる。

メタルギアと違って一度発見されてしまったらミッションが終わるまで警戒モードが解除されることはなく、スニーキングに失敗したら皆殺しコースへ強制的に直行だ。

物陰に隠れて視線を切ることができればなんとかなるが、逆を言えばかなり離れていても視線が通るならバレてしまうのだ。それをこのミスの許されないシステムでやってくるからなかなか難易度が高い。

敵の位置や向いている方向を示すレーダーも最初は全く何も映っておらず、カメラハッキング等ですべての敵を自分で見つけてマーキングしないと映らない。この時点で漏れがあった場合、上記のように皆殺しコースへ直行してしまう。

良い言い方をすれば侵入前の準備段階からしっかりやらなきゃいけないのでリアルでありそこが面白いという人もいるだろうが正直面倒なだけだ。

 

 

 

自分が直近でやっていたゲームがセインツロウというオープンワールドクライムアクションゲーム界において最高にバカで良くも悪くも単純なゲームをやっていたせいで正直ウォッチドッグスはちょっとやってしばらく投げてた。

クライムアクションゲームはドンパチやるものっていう先入観のせいで面白さが分からなかったからだ。

でもこいつはメタルギアなんだとわかってからは面白かった。

銃撃と暴力とカーチェイスっていうよくあるクライムアクションゲームにハッキングという要素が加わっただけでオリジナリティがぐっと上がり作品が特別なものになる。

改めて見てみるとハッキングなんて言っても大したことはやっていないがそれでもこのハッキングごっこはなかなかに楽しく、ハッキングと銃撃という組み合わせが新鮮でストレスフルではあったが十分楽しいゲームだった。