ずっと続いてきた世界観を一新、セインツロウをリブートさせた作品がこのセインツロウだ。紛らわしい。検索汚染甚だしいファッキンネームだ。
とまぁそんなことはさておき。そんなに語ること無いので端的に言うけど、このセインツロウはリブートとはいいつつもこれまでのセインツロウと何ら変わらないセインツロウだ。
これは良い意味でも悪い意味でもだ。そしてストーリーがめちゃ短い。フルプライスで買ったら損。セール価格で買おう。
僕は2が一番好きで、3は今ひとつ、4は結構好きっていうちょっと変わったタイプではあるんだけど今作がどれに近いかと言うと3だろうか。
リブートすることによってセインツらしさとかが無くなったり変わっちゃったりするんじゃないかと不安ではあったんだけどそれは何も変わらない。安心してほしい。
ただ、これは裏を返せば何も変わり映えしないということでもある。正直、何も進化していないと言っても過言ではない。いつものセインツ。いつものように軽口叩いていつものように銃ぶっ放していつものように戦車で暴れる。そんなゲームだ。ほんとマジでいつものセインツロウ。
バグが山ほどあったりマーカーが出なくなったり破壊対象がスポーンしなくなったり字幕が勝手に進んだりそもそも訳がおかしくて意味わかんなかったりコントローラーが認識しなかったりスティックの上下が逆になったりまぁそんなクォリティだ。セインツロウやったことない人にはちょっと薦められないレベル。
ストーリーはとにかく短く、特に何もしない間に敵組織が1つ消え2つ消え3つ消え。え?こいつがラスボスなの?それでいいの?と思いながら倒したらエンドロール。かなりゆっくりやって30時間。あれ?結構やってるな。いやでもストーリー部分だけだと10時間割ってるんじゃね?ってくらい短い。マジですぐ終わる。
ただ全体的なバランスに関しては割といいと思っていて個人的にはゲームとしては結構ちょうどよくて好きだ。
3の気に入らないところはミッションがアクティビティで水増しされているところと近接武器がみんな同じモーションなところだったんだけど、今作はアクティビティはシリーズの中ではストレスの少ない方だし訳のわからん難しさもなくてやりやすい。
近接武器では大好きだったローニンの刀…は復活しなかったがそれなりにバリエーションがあっていい。当然モーションも違う。
3では結局強化したハンドガンとロケラングレネード等爆発物以外何も使わなかったけど、今回はショットガンもアサルトライフルもハンドガンも使ってなかなか面白かった。
3や4って敵に弾を当てるとよろけるんだけどそのよろけてる間って当ててもダメージはいらないんだよね。それがすげーストレスだったんだけど今作はビシバシ入るから気持ちよく殺せる。
そういえばグレネードなどが武器ではなくスキルになったりしているけどまぁその辺は良くもなく悪くもなくというところだろうか。
グレネードをいちいち拾ったりしなくていいのはすごく楽でいいんだけど、全然使えない弱いスキルもあれば強すぎだろこれみたいなスキルもあるのでかなり大味ではある。かと言ってネタに走ってるわけでもないので本当に微妙なやつはマジで使い道が無かった。
箱庭も正直密度はうっすいけどジャストコーズみたいに無駄にアホみたいな広さがあるわけでもなく車で移動してもそこまで苦ではないサイズ感でちょうどいいと思う。これ以上広いオープンワールドは面倒なだけな気がする。
ビークルは相変わらずほぼ全てどこかで見たようなものばかりで新鮮味がない。ホバーボードくらいだけどあれそこまでいいもんでもないからなぁ。
改造やカスタムも過去と何一つ変わらないので面白みはかなり薄いかな。制作陣が乗り物にあまり興味がないのか種類があんまりないのがちょっと残念かな。特にバイクはバイク乗りからすると「これしかねーの??」ってラインナップなので。
個人的にはオープンワールドゲームの面倒なところを全部超能力で解決した4とか実はかなり好きなんだけど、あれをやってしまうと次がねーよなとは思っていたんだけどやはり制作もそう思っていたのかリブートへ。
結局解散してしまったので多分これが最後のセインツロウになると思うけど、まぁそれなりに楽しかったよ、って感じだろうか。
いつものセインツロウはきっちり楽しめるけど、それ以上のものは何も出てこないから過去作をもう一回プレイするくらいの心持ちでやったらいいと思う。そこにお金を出せるかどうかはどれだけセインツロウが好きかってところだと思うので人それぞれだろうけど。