面白かった。アレが一般人に受けるのなら月9は恋愛ドラマなんかやめて特撮ヒーローものをやるべきだ。
僕はウルトラマンに執着がない。正確に言えば初代ウルトラマンに執着はない。僕はティガ世代なのでな。
そしてそのティガも自分の中でちゃんと堪能しきったお陰でトリガーをとても楽しく観れた。
だけど観終わったあとに一つ気になるのが、何が面白かったのかと言われるとよくわからないことだ。
面白かった。ジェットコースター面白かった。そんな感じの面白さだ。
そしてみんながやっている「私の好きな言葉です」とかをSNSで乱発するオタク仕草のキモさに気づいた。いやオタクがやってんならいいよ。なのに散々オタクを馬鹿にしてきた一般人がそれやるかよ、って。鬼滅のときも思ったけど。
気になるところがないわけでもない。
みんなも言っている長澤まさみが尻を叩くシーンをいちいちアップにするところは僕も気持ち悪く感じた。
従来のウルトラマンはスロー再生などを使って重量感をかなり意識して作っているがこちらではそれが一切みられなかった。
リアルだという感想も見られるがこちらとしてはいかにもモーションキャプチャーで撮った動きですといった感じでイマイチだった。その重量がその速度では動かないだろうと思ってしまって。
スペシウム光線の構えをみんな絶賛していたが、ゼペリオン光線を至高の光線だと思っている僕からしたら「何が?」って感じで周りのもてはやし方が意味分からなかった。
演技は…気にならなかったな。特撮の演技はそもそも皆新人なのでむしろうまいと思ってしまうくらい僕のハードルは低い。
くらいだろうか。
むしろ一般人のはしゃぎっぷりのほうが気持ち悪かった。
僕は庵野が嫌いなので作品自体よりも周りの人間のはしゃぎ方もてはやし方がダメだった。
こうやってずれたタイミングで観て正解だった。
作品自体は面白かった。でもあの盛り上がり方を見ていたら一気に冷めていたことだろう。
ただこうしてゴジラ、ウルトラマン、仮面ライダーに新しいお客を引っ張ってきたのはものすごい功績だと思う。
面白いー普通ー面白くないで言えば「面白い」だ。
だけど別段目新しいこともなく他にはない要素があるわけでもなく、エンタメとして面白いのだが特筆すべきことは特に無いというか、味がないんだけど美味しいみたいなよくわからない読了感だ。
好き嫌いの話で言えばデッカーのほうが10倍好きだ。
なんかよくわからない。確かに面白いんだけどよくわからない。なんでみんながあんなに熱狂するのかよくわからない。そんな映画だ。